技術コラム

COLUMN

技術解説

砥粒の種類について

前回の「研削砥石のついて」のコラムで、「研削砥石の3要素5因子」について触れました。
今回は、砥石の性能を左右する5因子のうちの、「砥粒の種類」について解説します。
研削に使用される砥石は、研削砥石(一般砥石)と超砥粒ホイールに分別されています。

 

1.研削砥石(一般砥石)の砥粒

 研削砥石(一般砥石)での加工は、アルミナ質砥粒と炭化ケイ素質砥粒に分かれます。一般的に鋼材にはアルミナ質砥粒、非鉄・非金属には炭化ケイ素質砥粒が用いられます。アルミナ質砥粒は炭化ケイ素質砥粒に比べて鋭利で、靭性(粘り強さ)がありますが、硬さ(破砕性)は柔らかいという特徴があります。
 
 硬さ:AZ<HA<A<PA<WA<C<GC
 靭性:AZ>HA>A>PA>WA>C>GC
 

2.超砥粒ホイールの砥粒

 超砥粒ホイールでの加工は、ダイヤモンド砥粒と立方晶窒化ホウ素に分かれます。ダイヤモンド砥粒は非常に硬く、熱に弱いという特徴があります。ダイヤモンド砥粒は用途の幅が広く、岩石、コンクリートなどに粗研削から非鉄金属、ガラス、セラミックス、超硬合金などの精密研削などに用いられる。立方晶窒化ホウ素(CBN)砥粒は、硬さはダイヤモンドより低いが、熱に強いという特徴があります。立方晶窒化ホウ素砥粒は、一般的に焼入れ鋼や耐熱鋼などの研削加工に用いられます。

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